漱石の妻 鏡子 予知能力ある悪妻か 肝っ玉母ちゃん

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読んでほしい人
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鏡子夫人

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いったい誰なのか?
そう夏目漱石の奥様です。

何度見ても、クリームパンを食べたら髭につきそうですよね
漱石といえば『坊ちゃん』『こころ』『吾輩は猫である』など日本の国民的作家。

そんな夏目漱石の奥様はどんな方だったのでしょうか?

1877年 貴族院書記官長 中根重一の娘として誕生
1896年 19歳 10歳年上の漱石と結婚
そして熊本 新婚生活スタート

おっ!なんだか楽しそうかと思いきや…
夫 漱石「俺、学者だから構ってられないんだよね」と宣言される。

え!ひどい!なんじゃそりゃ!笑

1897年 20歳 長女生まれる
1898年21歳 妊娠中ですが、夫の漱石はひとりでロンドン留学に行きます。

夫の漱石の休職手当25円で生活することになります。

結婚当時で漱石のお給料 70円でした。
家賃が7円50銭を払い、月30円で母子が暮らすのはかなりきつい状況です。

漱石は国費留学生の中でもエースで年間1800円を支給されます。

だけどロンドンは物価高です。
夫の漱石は本ばかり買って、安いアパートの生活してて神経衰弱になり、「漱石発狂す」と連絡があったほどでした。

ロンドンからそんな連絡送られてきても困る…!
子ども二人いる妻 鏡子夫人の方が絶対大変だよ!

そして2年後留学帰国後、漱石は貧乏すぎる妻子をみてドン引き。
落ち込んで離婚をせまります。

でも鏡子夫人は拒否
喧嘩しながらも三女が誕生し、二人は別居しました。

どうやら鏡子夫人の離婚拒否の理由は
夫の漱石がロンドンの生活に疲れ、神経衰弱になってるから離婚しなかったとか!
いい奥さんですね。

でもこの時、漱石って一流作家でもなんでもなくて、普通の賢い英語の教師なんですよね

先見の明があったのでしょうか?
なにか漱石にピカリと光るものが見えたのでしょうか?

そのころ家に黒猫が入ってきて、飼いだすんですね(※ちなみに鏡子夫人は猫が嫌いです)
その猫の名前は「ねこ」。これ以上シンプルな名前はないくらいです。シンプル イズ ベスト!

それがきっかけ?なのでしょうか
『吾輩は猫である』『ホトトギス』『坊ちゃん』が大当たり

1905年 28歳 四人めが生まれます

喧嘩しながらも漱石はやっぱり鏡子夫人に気持ちがあったんですね。

結婚してから14年間で一度流産してますが、7人に恵まれました。
ただでさえ家が賑やかなのに子育て大変なのに、漱石の家に 多くの弟子がやってきます。

漱石は外ではニコニコ、家でイライラ
当たり散らす家庭内暴力を振るう漱石です。

そして夫の漱石の状況はというと…

*留学中の借金返済
*小説の締め切りに追われる
*弟子の恋愛事件の始末もする
*精神錯乱

そんな中で国民的小説が続々誕生!

小説の締め切りでイライラは分かるけど
弟子のことになぜ首をつっこんだんだ…漱石‼︎
子育て手伝いないなよ!

そんな漱石の弟子たちを紹介

学生の芥川龍之介
科学者  寺田寅彦

*鈴木三重吉(代表作品『ホトトギス』、『赤い鳥』創刊)  →酒癖わるい
*内田百聞(代表作品『阿房列車』)→一度にトンカツ6枚食べる
*高浜虚子(『ホトトギス』創刊、俳句充従事)→勝手に洋食出前注文
*小宮豊隆(代表作品『漱石全集』)→ 上鰻丼の出前を頼んだあげく、漱石死後に夫人が悪妻だと言いふらす
*森田草平 (代表作品『煤煙』)→平塚らいてふと心中未遂
*久米正雄(代表作品『破船』) →鏡子夫人の長女にふられてちょいヤサグレモード

いやー、もー、ダメすぎる弟子たち笑
そしてみんな漱石の家でご飯を食べていく…。
勝手に弟子たち注文しすぎw

1910年 33歳 漱石が温泉で吐血 そして危篤。その後 胃潰瘍にも悩まされ
1917年39歳 夫漱石死去
夫人は長生きして
1963年86歳 鏡子夫人 死去

関連書籍☆彡

良き母良き妻が良しとされる時代
ヒステリーをよく起こし
繊細なハートを持つ漱石にストレートに言っていた彼女

そこから猛女としてイメージが強いですが
デリケートすぎてDV夫
7人の元気な子ども
個性あるやんちゃな弟子たち

考えるだけで大変そう!
猛女というより肝っ玉母ちゃん
もしかして強すぎたので笑
皆んなが悪妻だと言ってただけなのかもしれませんね
素顔は文豪の妻にして
頼り甲斐のある立派な奥様ですよね!

きっと今頃
道後温泉で生前の疲れを
デトックスして癒されてるはず

ではでは
ちゃおちゃお

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参考文献:人妻魂/嵐山光三郎著/マガジンハウス
お札になった偉人/ 童門冬二著/池田書店