恋人と家族の死を乗り越えた16歳 ピンチに勝った鶴姫とは? 

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どうもそんべんです!

ある一つの出来事で一瞬に大切な人を失ってしまった。
兄弟も好きな人も…。
大切な人を亡くして耐えきれない人はいませんか。
ずっと一緒にいてそばにいてくれると思ったのに、あっけなく自分の元からいなくなってしまった人。

そんな思いをしているのはあなただけじゃありません。
昔に同じような痛みを持っていました。

鶴姫

どんな痛みをもって生きてきたんでしょうか?

戦国basaraにも!鎧と薙刀が良く似合う大三島の鶴姫

舞台は瀬戸内海の中央に浮かぶ大三島。
しまなみ海道でも有名ですね

1526年 鶴姫 大山祇(おおやまづみ)神社のお姫様として誕生

父は安用(やすもち)、母は妙林(みょうりん)、兄の安舎(やすおく)21歳、兄の安房(やすふさ)10歳

鶴姫の一族は伊予の名家 河野氏に属する三島水軍に属するんですね。

鶴姫は年の離れた兄がいて、さらに父から溺愛。
父は鶴姫が可愛くて仕方がない!
父直伝に神道書(しんとうしょ)や家伝の書物を読みこなし
連歌に親しむ鶴姫。

小さいときから学ぶ環境は最高ですね~!
恵まれてていいなあ

1530年 4歳 武道に好奇心を示す。

容姿も可愛い。そして身体が大きい。
文芸だけでなく武道の才を発揮させます。
軍学を鶴姫に教えば、すぐに飲み込んでしまう…!
文武両道さを兼ね備えたお姫様なんですね!

人々は鶴姫を三島明神の申し子だとか、神童だとか呼ばれるんですね!
可愛くて強くて最強じゃないですか!(うらやましい)

1534年 8歳
父が病死。
次兄の安房(やすふさ)が次いで大将に。
この神社のしきたりで長兄は警護にまわらず神職につきます。

戦国無双に鶴姫公園。ドラマが後世にも。

1541年 16歳

中国地方を支配下におき 周防 大内家の軍が大三島に攻め込んでくる。
敵船は数百隻。そして鶴姫の兄 安房(やすふさ)をが指揮。
三島水軍は海の上での激戦。
がんばれお兄ちゃーん!!!!!!!!!

しかし兄 安房(やすふさ)が討ち死に。

これにより追い込まれてもう敗戦状態。
もう全滅になりかけ

ここで鶴姫が声をあげる
「われこそは大明神の使いなり」と名をあげる。

長い髪をたばねて一つにし、そして武具を身に着けて戦場へ駆けつける。
覚悟を決めて、凛々しく立ち向かっていく姿に見方も感動。

映画さながらだよ!かっこよすぎ!!!

そして攻撃を開始。

日も暮れて、夜になり武具をつけていた鶴姫は一変して遊女に。
そうこれも作戦。

なんと色仕掛け作戦を開始させます!
そして一人ひとり敵将を仕留めるんですね。
たくさんの指揮官を捉えられた敵軍は撤退することに

男なんてちょろいのよ!!!!!!!と叫んだに違いない!

これはもう鶴姫の勝ちといっても過言ではない!

1543年 18歳

懲りずに大内軍が大三島を攻めてきます。
この時陣頭に立って指図をしたのが越智安成(おちやすなり)。
そしてこの越智安成(おちやすなり)は鶴姫の恋人です!

鶴姫と越智安成(おちやすなり)は力を合わせて戦います。
十八番の早船で作戦展開
そして恋人の安成は敵の船に乗り込みます。
なんとしても鶴姫たちの退却時間を稼がねば!!!
俺が頑張らなきゃ!!!

と身体を張るんですね。
そして最悪の結末が…

なんと恋人の越智安成(おちやすなり)は討ち死に

恋人の訃報に鶴姫は嘆いてしまうんです。
そりゃ嘆くよ!
やだやだ、私のために死なないでよ。
どうしてどうして…

再出撃を目指し、再度島に帰ってきた鶴姫。
絶対この恨みを晴らす!と気持ちがぐちゃぐちゃになりながら
決意したことでしょう。

そこでもう一人の兄の長兄 安舎(やすおく)は鶴姫に告げるんですね。

「戦いは終わった。これは大明神のご託宣であるぞ。」
これは敵 大内家に降参することを意味します。
負けを認めよう。

鶴姫が負けを認めることをすんなりと受け入れるなんて
出来たでしょうか?

大切な人を殺されたのに…

そして失意の中で、長兄 安舎(やすおく)も死去。

戦いの中で2人の兄と恋人が死去。

戦うしかない

ピンチになると強い鶴姫。
司令官を代わり、夜に攻め入ります。
荒れ狂う激しい嵐が味方になり、敵を見事に打ち破っていくんですね。
大内家はちりぢりに逃走。

その後の鶴姫はどうなるのでしょうか

恋人の越智安成(おちやすなり)が恋しかったのでしょうか?
この悲しみを超えるのには覚悟が必要です…
鶴姫は一人で船に乗り入水して自らこの世から去ったと言われています。

鶴姫は瀬戸内海のジャンヌダルクと称されています。

そして大山祇(おおやまづみ)神社の姫であった鶴姫。
ここはたくさんの武将が身に着けた武具が多く保管されている場所。
そんな場所にはひとつ、変わった武具がある。

首がくびれて、草摺(くさずり)部分は普通は8枚なのに、11枚も分かれている、
完全に女性用の武具!

日本にたった一つ現存する女性の甲冑。
それはこの悲劇のヒロイン こちら鶴姫のものです。

鶴姫から生き方を学ぶ

ずっと一緒にいると思っていた人がいなくなる。
しかも自分をかばって死んでいたなんて。
これは人生での大きなきっかけになりますよね。
しかもそれが現代の青春真っ盛り16歳

敵が攻めてきたから戦わなきゃいけない。
家や神社や、地域を守らなきゃいけない。
どうして私はこんな立場で生まれてきたの?
自分が姫として生まれてきた運命も恨んだかもしれない。

兄を失い、好きな人まで戦で失った鶴姫の辛さを考えると胸が張り裂けそう。
でもいつまでも辛いと言わずに
切り替えて敵に向かっていったんですね。

むしろ大切な人たちの死をエネルギーに変えて
自分の運命と立ち向かっていく。
不幸なんて言ってられない。
絶対にこの死を無駄にしたくない。

このまま辛いままなのか?

行くのか、行かないのか?

時に辛すぎる運命は、自分の人生に決断をさせます。

姫もこの死を乗り越えて戦ったからこそ、名前が残り
ただの神社のお姫様ではなくなったんですね。

ではでは
ちゃおちゃお🐾

参考文献:戦国美麗 乱世を彩った美女と/php研究所
乙女の日本史/堀江広樹•滝乃みわこ/KADOKAWA
ビジュアル日本史ヒロイン1000人/小穴康二/世界文化社

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