藤原道綱母　人の不幸は蜜の味百人一首と和歌に込める非リア充な妻　

読んでほしい人
▷他の人とつい比べてしまう人
▷リア充が嫌な人
▷夫の浮気で悩む人

InstagramやTwitterなど人の投稿を見て、

•  豪華な物を持ってる
•  美味しそうな物食べてる
•  カップルで楽しそう

と羨ましいと思うことはないでしょうか？

そしてもっと深く言えば、
「どーせ自分の生活や人生は全然充実しない」と思い僻みや恨んだりすることはありませんか。

非リア充感で溢れた人物をご紹介

藤原道綱母

 

天は二物を与えず？　藤原道綱母

『蜻蛉日記』954年から21年間のはかなすぎる結婚生活を暴露した作者です。
作者は藤原倫寧（ふじわらともやす）の娘　藤原道綱母
本名は不明

この時代は誰々の母とか娘でその人を呼んでました。
歌人として知られ平安三大美女の一人
歌も歌えるだけでなく、かなりの美人でした。

歌の才能も豊かで美人なんてうらやましい…！

藤原兼家が求婚（その時ちゃんとほかに正妻　時姫がいた）

モーレツにアピール

26歳の兼家と18歳くらいで道綱母と結婚

翌年　道綱を出産
夫婦別居で通い婚　夫が妻のところへ通う
3日通ったら結婚クリアでした。

旦那　藤原兼家の浮気とストレス

でも最初はよかったんですが、
兼家はまた更に別の女性が出来て、遠のいてしまいます。

浮気っ気のある男性はやはり、結婚してからも変わらないんですね。

 

他にも、兼家が泊まった時、他の女性へのラブレターを見つけてしまいます。

更にある時召使に兼家をつけさせます。「参内する」といいながら、
境内とは逆方向へ、行き先は違う女性の元…。

たまに兼家が来ても追い返す藤原道綱母
そんな兼家はかわらず安定して次々に逢瀬を増やしてます。

藤原道綱母　貞淑で浮気するタイプではありません
でも夫の愛情を独占したい。

なんでなんで？
こんなに綺麗だし才能もあるのに来てくれないの？

何がダメなの？
どうして振り向いてくれないの？と思うのは普通の心理ですよね。

 

道綱母は西山 鳴滝にある寺へ参籠するため家出

兼家が「マジかー！家出！？」思ったかは分かりませんが、驚いて迎えに行く

 

実は夫 兼家は前々からこの彼女の性格にちょっと困っていた様子でした。
ちょっと重いんだよね…。

私からしたら夫の兼家が軽すぎる…笑
けど昔は多妻制なので今とは違う感覚だと思います。

前も道綱母が「私のもとに三十日三夜いてほしい」と駄々ごねてました。
ちなみに才能を持て余し

嘆きつつ 一人寝る夜の明くる間に
いかに久しき ものとかは知る

とこのように百人一首にあります。

ちなみに浮気相手は道綱母より容姿は良くないし、才能も無い。

自分よりレベル高かったら負けを認めざるを得ませんが、格下相手に浮気される方がかなり悔しいし、傷つきますよね！

でも道綱母は色々ワガママ言う割には冷たい、機嫌の悪い妻
なので夫の兼家は早々帰ります。面倒くさかったんですかね…

 

そんな中浮気相手が男児を出産
道綱母は死にたいくらいの絶望感を覚えます。
息子の道綱を出産します。
夫の愛情が冷めて

息子への養育に愛を注ぎ込む。

 

 

 

道綱母はとりあえず何かに依存しないとバランス取れない人かもしれませんね…。
そして期待したほど出世もしない息子 道綱でした。

990年 55歳ごろ
夫の兼家が62歳で死去 死因は盲腸か胆石

995年 60歳彼女も死去

関連書籍☆彡

 

 

藤原道綱母の生き方から学ぶ

今でこそ否定的な人道的で無いネガティブなことを言うもんなら、ネット炎上になり大変なことになります。炎上系の先駆けとも言えるでしょうか。

藤原道綱母は「見て見て！旦那さんにこれもらったんだ！」みたいな可愛げあるタイプではなく、個人的には人の不幸は蜜の味タイプ。
けど夫にあれだけ浮気相手がいたら藤原道綱母みたいに悩むのもよく分かります。
私だったら家でチョコレートを気持ち悪くなるまで食べ続けてるかもしれませんね…。
けどこれって今の私たちにも通じる感情ですよね。別に人の不幸を欲してるわけでも無いけど、ちゃんと人の喜びを素直に受け止められない。比較して凹む。

藤原道綱母は1000年前からそのことが分かってたし、どんなに時代が過ぎても感情面での変化はないのかもしれませんね

ではでは
ちゃおちゃお

参考文献：日本史の中の女性逸話辞典/中江克己/東京堂出版

辛酸なめこの文学恋愛全集/辛酸なめこ