マリールイーゼ 親戚を不幸にさせた男ナポレオンと結婚した皇后

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どーも!そんべんです

▷現代の結婚観で悩んでいる人
▷波瀾万丈の結婚に興味がある人

マリールイーゼ

さてどんな人物だったのか。

名門ハプスブルク家の姫 マリールイーゼ

1791年 オーストリア皇帝フランツ2世長女として生まれ
その時はオーストリアは神聖ローマ帝国
大叔母(祖父母の妹)はマリーアントワネット
という煌びやかな血筋が

幼少期はオーストリア帝国 ナポレオン軍の侵略は受ける。
マリールイーゼは二度も宮殿から避難させられることに。
小さい時から、なんと恐ろしい目にあってるんでしょうか…。
いきなり侵略を受けるなんて
これはトラウマになりそう

ちなみにナポレオンってどんな人でしょうか?

ざっくり一言、はい英雄です。

ナポレオンとは、
全ヨーロッパの征服者でフランス革命の理念(自由・平等・博愛)をヨーロッパに広げた革命児

でもマリールイーゼにとってナポレオンは憎いし恐ろしい敵。

でもそんなナポレオンから
ナポレオン皇后ジョゼフィーヌと離婚し、マリーに求婚します!

嫌すぎる男 フランスの英雄との婚姻

マリールイーゼは嘆き悲しくなってしまいます。
なんでかというと当時オーストリアはフランスに対抗する力はない。
マリールイーゼに当然拒否権はありません

ヨーロッパ中の名門 ハプスブルク家の娘にとって、ナポレオンは力づくで皇帝になった野蛮な男でしかない。
しかもハプスブルク家の家柄狙いだし!
家族に酷いことしたヤツ、侵略までして、すでに離婚歴あるヤツと…。
でも時の権力者。フランスの英雄。
…逆らえない。

そんな男との結婚なんて…。
と思いつつ結婚式を迎える

1810年 19歳フランスで挙式 皇后となる

念願の皇女との結婚でナポレオンもそれなりに、マリーに敬意を払います。
だって血統書つきのお姫様ですから!

最初は嫌だったし印象も良くなかったですが、
そんなナポレオンの偉大さに段々マリールイーゼも惹かれていきます。

ここで言えるのは、なんでもマイナスからスタートすれば、プラスにしかならないので
気になる相手がいたらまず悪印象を植え付けることから始めた方がいいのでしょうか?
私は、ナポレオンから勝手に恋愛テクニックを学びます…。

1811年 20歳ナポレオン2世出産
子供の誕生に大喜びのナポレオン
ヤッタァァ、パパになったよ!世継ぎだょぉお!!
前妻ジョゼフィーヌとの間には子どもいなかったから!
超嬉しい皇帝ナポレオン

不幸のカウントダウンになる結婚

いけいけドンドンなナポレオンですが
ここから陰りが見えてくるのです。

1812年 21歳ナポレオン ロシア遠征失敗
1813年 22歳ライプツィヒの海戦で敗北
フランスは危機に

ナポレオンの治める世に落ち着くのかと思ってたけどそーでもなさそう。

敵軍がせまる中、マリールイーゼにパリ脱出するよう勧める家臣。
逃げて逃げて!ヤバイよ!ヤバイよ!

マリールイーゼは逃げることはしないと突き返す。
マリールイーゼは子供を守るためナポレオンから避難するように言われ、やっとパリ脱出。

マリールイーゼは父フランツ2世のもとに戻されて、ナポレオンは退位させられます。
地中海の小さな島エルバ島へ追放される

フランス皇后として役目を果たそう…でもそう思ってたのはマリールイーゼだけ。
マリールイーゼもエルバ島へナポレオンを追うつもりでしたが、周りに押しとどめられて、オーストリアに戻ります。
ヤバイから行っちゃダメ!と止められたのでしょうか。

1814年 23歳ウィーン会議の後に

マリーはフランツ1世らの取り決めでイタリアに
イタリアのパルマ公国の女領主に
パルマ公国の女王に即位
ナイペルク伯と結婚 3人の子を産む
身分違いの結婚は極秘裏のうちに行われ、マリールイーゼの父に嘆願してやっと結婚を認めてもらってる。

20代前半にして極秘婚…

島脱出と復活を夢に

前夫ナポレオンはどうしてるんじょうか

1815年 ナポレオン エルバ島脱出
そして一時復活を遂げますが
ワーテルローの戦いで敗北
南太平洋の孤島 セントヘレナ島に送られて幽閉 死去
なんという壮絶さ…!

1831年 40歳パルマ公国で大きな暴動が発生
ナポレオンが破れてイタリアの一部はオーストリアに支配され、独立運動がおきます

そのときマリールイーゼVS市民代表30人 会談
混乱をおさめることに成功
そのあとマリールイーゼは徒歩でパルマ脱出

そして女王を求める声が上がり
再びマリールイーゼが女王として戻ることに

1832年 41歳 息子ナポレオン二世 死去
息子のナポレオン二世は最後まで幽閉死去した父ナポレオンを慕う

1847年 56歳パルマ公国にて病没

関連書籍☆彡

マリールイーゼの生き方から学ぶ

好きな人と好きなタイミングで結婚する。現代の私たちに許される結婚の自由です。
マリールイーゼを見てみると、まず結婚は義務で逃げられない。
しかも自分の家族に危害を与え、自身も避難させれることになった張本人。
そんな人と結婚しなくてはいけない。
そんなバックボーンで日本で結婚する人はこの世の中ほぼいないはず。大体の日本で結婚に悩む人は、結婚できなくてどーしよー。いい人いないし、出会いがない。もう適齢期だし、悩んで悩みまくって、しんどくなる…。というのが、現代の大きな結婚の悩みでしょうか。
時代は変わりつつあるけど、やはり残る結婚へのプレッシャー。
でもマリールイーゼの場合はほぼ結婚も嫌がらせのような、従わないと自分の立場が危ういとこからスタートです。
ほぼ死ぬか結婚するかのような条件で、過去に結婚した人は実際にいたんですよね。だからもし、結婚に悩んでいる人がいたら、99%不本意ながら結婚した人が存在したってことを忘れないで。気楽に結婚を考えて欲しい。

ではでは
ちゃおちゃお

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