クリスティナ 三十年戦争締結  物臭オタク系スウェーデン女王

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読んでほしい人
▷ファッションセンスがない
▷LGBTに関心がある
▷ずぼらな人

クリスティナ

果たしてどんな女性だったんでしょうか?

判断力とリーダーシップありすぎる スウェーデンの18歳

1626年 ユリウス歴 「北方の獅子」グスタフ二世 アドルフの王女として誕生
1632年  6歳
父 グスタフ二世が三十年戦争を介入するためドイツに行くも戦死

三十年戦争とは?
最初は新教VS 旧教の宗教戦争
だったがいつのまにか
旧教のフランスハプスブルク家の力を弱めさせようという政治色の強い戦争にハプスブルク家 オーストリア、スペインVS反ハプスブルク デンマーク、スウェーデン、フランス、オランダ

6歳でスウェーデンの女王として即位

クリスティナがどんな性格だったのか?

  • 幼い頃から逞しい
  • 誇りあふれる女の子
  • ラテン語ギリシャ語など7〜8国語
  • 文学哲学美術に深く造詣

すごい!才女っぷりがにじみ出すぎて、
既に大人の私と会話すらしてもらえないかもしれませんw

1644年 18歳で摂政 優れた政治手腕を発揮
翌年には2年前から続くデンマークとの戦争を終結させ、三十年戦争の講和会議。
早期講和を主張する外交官 サルヴィウスを支持し、講和条約(ウェストファリア条約)が締結されたことで、スウェーデンは国土や金、国際的な地位など得ます。

女子力が無さすぎる物臭なクリスティナ

そんな若くしてやり手のクリスティナですが、
私生活は化粧しない、身なりも質素。
趣味である美術品に骨董品や書籍をあつめ、外国に真似た宮廷を作り出すために、出費を惜しまなかったとか。
めちゃ能力がある割には外見があまり気にならない…。

ファッションとトレンドで固めた女子たちよ、
クリスティナになんかコーディネートしてあげてw

国内外問わず人材を集めることに熱心で
有能な人だけでなく、能力がそこまで高くない人もいたが、クリスティナは気前よく地位や領地物を与えます。
太っ腹な性格でいらっしゃる、大物はさすが違いますね。

1649年 23歳デカルトを招聘
デカルトといえば…?数学や哲学で有名

でもそんな気前のいいクリスティナですが

  • クリスティナの行動で宮廷の維持費は肥大化
  • 国庫の減収、国民の不満は増えて危機的状況
  • クリスティナが婚約者である従兄弟との結婚を蹴り
    彼を後継者とし、財政問題も絡み
  • 国内での不安大

1654年 28歳クリスティナは退位し、従兄弟に王位を渡す。
理由:けっこうやりきった感あるわ、やるべき事やったから。
完全燃焼モードなクリスティナ。

趣味モード全開なアラサー期へGO☆

そしてカトリックに改宗し
ベルギー、フランス、ローマなどヨーロッパへ
この時ローマで趣味の世界にひたるクリスティナ
思いっきり趣味に走ってる…!羨ましい!

ナポリ得ることを目論むフランス
そんなクリスティナをナポリ王にしようとしますが
フランス国内でイタリア人の側近を反逆の罪で勝手に死刑にする事件を起こします。
フランス政府に死刑を執行させ、周囲を驚かせます。
どうした!?クリスティナ

このナポリ王の話は無しに
ポーランド王の後継者として名が上がるも、貴族が反対。

クリスティナの私生活で侍女との同性愛の噂も。
今のマスコミだったらずっと張り込まれてそうなクリスティナ。
そして段々女王だったとは思えないほどの身なりになり、無礼な印象を与えます。

やっぱ、早い段階でMORE読ませるべきだった…‼︎
せめて春のトレンチコートを薦めとけば…‼︎

そして晩年は芸術振興のため、
文学や芸術のパトロンとして生きます。
1689年 4月9日63歳 死去遺骸
クリスティナの死後遺骸 サン・ピエトロ大聖堂に

関連書籍☆彡

クリスティナの生き方から学ぶ

めちゃ仕事できるし判断力あって賢いのに女子力低すぎて趣味に走り、かろうじて女子みたいな女王だなっと読んでて率直に感じました。やることを集中してやり、熱しやすく冷めやすいタイプなのかもしれません。でも王家に生まれたからといって必ずしも王位につけるとも限らない。そして王位につけても、政治が出来るかも分からないのにクリスティナは見事にこなしてしまいます。最後はやっぱ、趣味に走って現実から離れる…。王であることに疲れたんでしょうか?男性ばかりに囲まれて権力や政争にこりごりしたのでしょうか。クリスティナはアラサーで王というキャリアを捨て、趣味に好きなことに走ります。今のアラサーの転職とは比べ物にならないほどのターニングポイントですね。ある意味クリスティナみたいに趣味に没頭した生き方にシフトできるって今でも昔でもなかなかできないですよね。

ではでは
ちゃおちゃお

参考文献:歴史を変えた!「美女」と「悪女」大全/榎本秋/新人物往来社
世界の「美女と悪女」がよくわかる本/島崎晋/PHP文庫
ヨコから見る世界史/斎藤整/Gakken