どうもそんべんです!
雑誌を見てて最後らへんに出てくる…占い!
身に着けてるといい今月のラッキーアイテムも「何を根拠に言ってるんだ」と思いつつ、しっかり見てしまう…。
まあ、それが新鮮な里芋17キロ分だったら
諦めますけども!!!!!!!!!!!!!!!
実はフランスにごくごく普通の奥様で占いにはまってとんでもないことに
なった女性がいます。
ラ・ヴォワザン
どんな人生だったんでしょうか?
フランス 黒ミサに毒薬を使う妖術師 ラ・ヴォワザン
1640年 ラ・ヴォワザン誕生
時代はフランス国王ルイ14世、ブルボン家最盛期の時期です。
ラヴォワザンはもともと宝石商の妻でした。
占星術やタロットカードに興味がわき、その世界にハマっていきます。
たしかに奥が深い世界なのでハマる気持ちはよくわかる!
運勢とか運命の本は書店に行ってもたくさん平積みされてるし、現代でも占い熱は変わらずですね!
そして趣味の域を超えて、とうとう本業化していきます。
周りの人から相談を受けてや悩みを聞いていきます。
趣味や好きなことが仕事になるっていいことですよね!
むしろビジネス化させて繁盛しているところは
「好きなことで生きてく」ビジネスの参考になるかも!
ラ・ヴォワザンは
願いをかなえるいう名目で必要な堕胎、媚薬、毒薬の調合まで手掛けはじめ
黒ミサも始めるようになり妖術師と化するのです。
その黒ミサのときにラ・ヴォワザンが使っていたのが胎児や赤ん坊の血…。
最初は堕胎を依頼された遺体のものだけを使っていたとのことです。
ラ・ヴォワザンの仕事が繁盛して、依頼も多くなっていきます。
そうです、だんだんと必要な血が足りなくなっていき、
娼婦の子を買い取る、子供をさらい、血をとるようになっていく…。
しかも顧客は貴族たちで儲かります。
どんどん悪魔チックなビジネスになっていくのです。
けどこの荒手のビジネスが表に出てくるのも時間の問題…。
ある貴族の夫人が起こした事件の裁判がきっかけに、ラ・ヴォワザンのビジネスが表面化されます。
貴族のブランヴィリエ夫人は愛人と手を組み、父親と弟二人を毒殺します。
そして裁判にかけられ死刑宣告をうけます。この裁判により貴族の間で毒薬が流行していることが発覚。
ラ・ヴォワザンの名前が世間に知られるのです。
貴族ブランヴィリエ侯爵夫人にモンテスパン夫人も夢中
少し話を変えて、ルイ14世に戻しましょう。
1666年 ルイ14世とモンテスパン夫人に出会います。
こちらの女性モンテスパン夫人は国王の寵姫となるんですね。
1669年 モンテスパン侯爵夫人は離婚して、ルイ14世の子供を出産。
そして第一の愛人になるんですね。かなりの愛されようです。
1678年 ルイ14世の寵愛が薄れてきたモンテスパン夫人、ラ・ヴォワザンのもとに通うなる。
モンテスパン侯爵夫人は心が離れかけていたルイ14世の心をつなぎとめるため媚薬を調達、
もしくは新たな愛人を殺害するために毒薬を調達したとも…。
そうそして…
1679年 ラ・ヴォワザンは一味とともに逮捕
フランス国王ルイ14世の寵姫モンテスパン夫人がいたことにより、
王宮を舞台に大きなスキャンダルになっていくのです。
そりゃなりますよね。表向きは助産婦、占い師だったのに、ふたを開けると…。
1680年 毒薬や護符を販売した罪で火刑に処せられる
こうした極悪犯罪は「火刑裁判所」が開かれるのが決まり。
ラ・ヴォワザンは裁判にかけられ、火あぶりの刑に。
最後まで不遜な態度を崩さなかったとか。
関連書籍☆彡
ラ・ヴォワザンの生き方から学ぶ
好きなことで生きていく、趣味を生かしてビジネス化するできる面でいえばラ・ヴォワザンって現代日本でも通じますよね。
現代でも占いの本が人気なので、不安や悩みは古今東西ずっと残るコンテンツだと思います。
ラ・ヴォワザン自身も仕事がどんどん舞いこむうちに、利益のほうに目がくらんだのかもしれません。
最初は違和感や罪悪感があったかもしれないけど、ラ・ヴォワザンは段々その意識が薄らいでいってたのかも。
教祖系ビジネスだったのかわかりませんが、普通の趣味で止めておけばよかったのにな…。
趣味を本業にする人向けに警告してくれる人生です。
ではでは
ちゃおちゃお🐾
参考文献:世界の「美女と悪女」がよくわかる本/島崎晋
「美女」と「悪女」大全 歴史を変えた!/榎本秋/KADOKAWA
タテから見る世界史/斎藤整/Gakken