こんにちは!そんべんです
いきなりですが、女性皆さんの結婚相手に対して求めるものは何でしょうか?
お金持ち?仕事が安定?優秀?イケメン?外国人?
色々あると思います。
それを全て叶えてくれる白馬の王子様が目の前に現れないかな〜?と思っている人。
その夢は捨てないでください!
では見てみましょう
今回はクーデンホーフ=カレルギー光子(青山みつ)
東京出身の江戸っ子 光子
1874年 東京牛込(現在 東京都新宿区)で誕生
骨董商そして油屋を経営する父 青山喜八 と母 つね
三女として誕生
オーストリア=ハンガリーの公使館で働き始め
代理公使 ハインリッヒ クーデンホーフ=カレルギーと出会います。
気になる馴れ初めは?
職場の上司だった?いえいえ
出会いは東京に赴任中のハインリッヒが坂で落馬した時、
通りがかった光子が駆けつけて手当てしてとのこと。
15歳年上のハインリッヒは恋に落ちてしまう…!
まず一目ぼれで恋に落ちたい人は馬に乗りましょう!
1892年 18歳 結婚
夫はハインリッヒは広大な領地を持つ伯爵家の当主 貴族の一員です。
落馬してるけど、白馬の王子様要素ありすぎですよね!?
結婚してから2人の子供が日本で生まれます。
長男ヨハネス光太郎、次男リヒァルト栄次郎
結婚から4年後 代理公使をやめて日本から離れ帰国
イケメンに玉の輿!そして子供二人!
ヨーロッパの強国のひとつであるオーストリア=ハンガリー
その首都 ウィーンへGo☆
(現在ウィーンはオーストリア、ハンガリーの首都はブダペスト)
結婚と社交界デビュー
いきなり環境が変わった光子はかなり大変…
貴族の集まる社交界伯爵夫人としてデビューも
子育てしつつ、語学の勉強に必死
- 東洋人
- 日本人らしい黒い瞳と髪の毛
- すらりとしたスタイル
- 日本人には珍しい八頭身美女
光子は、注目の的です。
写真を見てもモデルみたいですね、本当羨ましいポイントありすぎです!
フランス ゲラン社の香水 ミツコ という商品がありますが。ミツコは彼女の名前から来ています。
光子一家ハインリッヒの領地であるボヘミア地方(現在のチェコ)
ロンスペルク城へ移ります。そこで相次ぎ5人の子が生まれます
子供が計7人 四男三女
絵にかいたような本当に幸せな家庭ですね。
戦争と未亡人と裁判
しかし幸せは長くは続かず
1906年 32歳 旦那死去
心臓発作で急死
ハインリッヒは生前遺書にはこう記されます。
『全財産は光子に、そして7人の子の後見人にするとのこと』
親戚たちは光子の能力を疑い、遺言取り消し裁判起こす。
そして親族会議で不満いう人たちに光子は啖呵をきる。
江戸っ子気質が出てまいりました…
1914年 40歳 情勢が悪化 第一次世界大戦 オーストリア=ハンガリーは同盟国
ドイツと共に日本英国などと戦争状態になる
いわば光子は敵の中に孤独でいます
当然周囲からは冷たい目で見られます。
光子はただの外国人ではなくて、完全に敵国側の人間。
アウェーすぎるよ!!!!!!!!!!!!!
頼りにしてた夫は死去
親戚だって裁判でもめて、
誰を頼りにしたらいいのよ~!!という状況です。
しかし苦しい状況の中で光子は仮設病院で働き、
兵士になった息子の安否を確かめる旅に出かけます。
そんな時に、ドイツ皇太子謁見することになります。
1918年 44歳 戦争に負けたオーストリア=ハンガリーは分裂
クーデンホーフ家の財産も失いますが、光子は日本には帰らず、
ウィーン郊外へお引越しします。
たくさんの子供がいましたが最後までついてくれたのは次女だけでした。
財産もないし、家族もついてきてくれない、後ろ盾もない中、祖国に帰せず、
外国で生き抜くことをすでに決意したようですね。
その後はひっそりと生活し1941年 68歳にて死去
けど光子が残したものはこのほかにもありました。
次男 リファルト栄次郎は「パン=ヨーロッパ主義」
国同士で争うヨーロッパを一つにしたい。
それが今のEUにつながります
ヨーロッパ人とアジアの子として世界に国境はない。
ヨーロッパは、世界は一つだとしるす。
これは光子の教えがもとになったとのこと。
今ではヨーロッパ 統合の父と呼ばれ
その母である光子は「ヨーロッパの母」と呼ばれています。
クーデンホーフ=カレルギー光子の生き方から学ぶ
最初の質問ですが、女性皆さんの結婚相手に対して求めるものは何でしょうか?
理想通りの人が実際にいきなり現れて、しかも結婚。嘘みたいな本当の話です。
今でも華やかなイメージのヨーロッパ。そして超お金持ち、職も安定した優秀な旦那さんを10代で得た光子。
現代人からしても、めちゃくちゃ羨ましい!ですよね。
でも人生って本当に何があるのか分からないと教えてくれたのが光子の人生でした。
むしろ結婚してからの方が波乱です。結婚前田と、結婚に対してふわふわしたピンク色に包まれた生活が待っているのかとどこかで期待しています。
光子の人生を振り返ると、全く違う文化と習慣を理解して、結婚生活を自分で切り拓いて、継続していきました。
光子からは思いもよらない結婚と全てを10代に手にした現実を教えられた気がします。
参考文献:お姫様図鑑/金の星社/ブレインナビ
アラマタ人物伝/荒俣宏/講談社