エリザベート 新ジャンル旅人系プリンセス 釣り好きな欧州最高の美女

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読んでほしい人
▷旅行好き
▷変わったお姫様好き
▷冒険好きな人

エリザベート

さてどんな人生だったんでしょうか?

ヨーロッパで誉れ高き美女 シシー

エリザベートは「シシー」という愛称で呼ばれていてます。

1837年生まれ

父はバイエルン公マクシミリアン二世
名門の生まれではないですが、大学にも行き、リベラルな考え方の持ち主。
自由な考えを持ち、古いしきたりに問わられない考えでした。

そんなエリザベートは乗馬、芸術に関心があり、
勉強や作法を学ぶより木登りが好き。

そしてエリザベートはすくすく育ち
エリザベートの姉に縁談が参りました。
お相手オーストリア帝国 皇帝フランツ・ヨーゼフ

礼儀作法の練習がてらお供についていったエリザベート

フランツ・ヨーゼフはそんなエリザベートにメロメロです
そして15歳のエリザベートに求婚

え、姉ちゃんじゃないの?

エリザベートは豊かな髪を持っているけど、痩せすぎ、容姿も特に…そして物腰も優雅じゃないし、結論皇妃には向いてない。
しかも本人エリザベートも「皇帝を愛してるけど、あの人が皇帝でなかったらなぁ。」という始末。

母ゾフィー大公妃 に求婚者フランツはこう言います。
「エリザベートと結婚できなければ一生独身でいい」

1854年17歳 フランツと結婚

シンデレラガール? オーストリアの皇后になる

オーストリアの皇后になり、エリザベートは皇太子 ルドルフと3人の王女を出産
すごい!玉の輿、完全にシンデレラ

お姑のゾフィは伝統儀式を重んじ、宮廷の儀式を強要させます

  • 夫婦生活に干渉
  •  夫はそれにすべてYES
  •  妻の味方すらしない…。
  •  しかも夫は公務で忙しい
  •  子供を産んでも取り上げられて、自分の周りに子供がいない…。

孤独な結婚生活でエリザベートはだんだん対人恐怖症に。

今まで自由奔放に育ったエリザベートにとってはかなり苦痛。ストレスで病気になり、倒れる。

ウィーンにいることすら無理!
療養の為、あちこちに行き、大西洋の孤島に行ってから、旅の魅力にどハマり。宮廷より旅!

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旅の魅力にはまるお姫様

ちなみにエリザベートは体型に気配り、食事制限に運動、万年ダイエッター
ヨーロッパ最高の美女との名声があり、「バイエルンの薔薇」と称えられてます

結婚前に軽くディスられてたエリザベートの容姿ですが、花嫁姿のエリザベートは本当に美しかったらしく。

そんなエリザベートを一目見たくて世界中の外交関係者やマスコミは押しかけてやって来ます。
エリザベートは引っ込み思案なので、自分と似たような背格好しているお付きの美容師を影武者に。
どんだけ顔出ししたくないんだw
その間療養という旅へ。

でも現実を離れて、旅に出たくなる気持ちよく分かる。エリザベートの立場なら尚更、外に出たくなるかも。

ちなみに癒された後はウィーンに戻り、逆襲スタート。
姑チョイスの女官を全てクビに。
ハンガリー嫌いの姑だったので、当てつけで女官をすべてハンガリー出身に

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エリザベートの人の好みの激しさが増し、公務もイヤイヤで会った日本の使節団を「異教徒」扱い、不機嫌丸出しw

しかもこれがだんだん国務を放り出し、皇后として莫大な資金に手を出してゆく…。

  • さまざまな美容法トライ
  •  放浪生活で豪遊

可愛いからって許されるものじゃないですよ…汗

当時のオーストリアの状況はどーだったのか?
分裂の危機に陥り
ハンガリー人が自分たちの権利を主張。
フランツはハンガリーに自治権を認め、協力することに。

1867年30歳 ハンガリー王国になり、オーストリア=ハンガリーが誕生

フランツはハンガリー国王
エリザベートはハンガリー王妃

ハンガリーの新しいお城はエリザベートの好みで、末娘を子育てしたほど。
ちなみにエリザベートの好きな旅行先はハンガリー。

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エリザベートは現地の言葉を習得して、オーストリア=ハンガリー帝国体制の時は親交面で力を尽くす。
大好きなハンガリーの王妃になるし、ハンガリー語学べるし、最高!って思ってたかもしれないですね。

1889年 42歳
皇太子ルドルフは父であるフランツと政治について度々口論。
酒と女に溺れる息子 ルドルフ

そして皇太子ルドルフは恋人とピストル自殺

大好きな息子の自殺
そこからエリザベートはだんだん黒い喪服ばかり選んで着てます。

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悲しみにくれて更に旅に出る。
不幸を寄せ付けると感じてウィーンにも寄りつかず。

その頃のヨーロッパ19世紀末
ヨーロッパでは民族運動が高まり、王族の暗殺という空気が漂います…。

1898年 51歳
スイス ジュネーブ滞在中、散歩をしていたところに無政府主義者テロリストにヤスリで襲われて刺殺される。

犯人はイタリア出身 ルイジ・ルケー二
「エリザベートを狙っというより、ぶっちゃけ王族なら誰でもいい」とコメント。

皮肉にもエリザベートは心情的には共和制に近いかった。
またこれも皮肉なことに大好きな旅の途中で命を落としたのでした。

関連書籍☆彡

エリザベートの生き方から学ぶ

エリザベート自身、人物評価がかなり難しいんですが国のお金を使って色々勝手にやってたとかいう悪女説もあったりなかったり…。
なので資料を読んでいてもなかなか定まってません。

しかし窮屈な宮廷の暮らしをしていたので、現実逃避したくなる気持ちは私たちにも通じるところがあります。
私たちも国内外に旅行に出かけて、新しい発見を旅に見出してしまいますよね。ゴールデンウィーク明けやお盆や正月など長期休暇が終わるのが惜しくなってしまいます。会社や学校、今置かれている状態に嫌気がさしてしまってもう無理。逃げてどこかに行きたい。南のほうかな、やっぱり暖かいとこかな。旅行中はつらいこと見なくて済むし。ガンガンにスマホから大量のラインやメールが来てる。見たくないけどなんか惰性で見ちゃうし。あー、旅行に来てるのにリフレッシュできない。旅行中くらいなんも考えたくない。あー、帰りたくない。
エリザベートも私たちとおんなじ感覚だったのかなって思います。現実逃避。
エリザベートはスマホがなくてちょっと状況は違うかもしれませんが、旅する事さえなかなか出来なかったエリザベート。
私たちはエリザベートと比べたら、物質的には恵まれてるかもしれませんね。
なんだか私も逃避行したくなってきたなぁ。

ではでは
ちゃおちゃお

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参考文献:お姫様図鑑/ブレインナビ
惨くて美しい世界の悪女・妖女事典/
世界の悪女研究会/長岡書店
世界の「美女と悪女」がよくわかる本/島崎晋/PHP文庫